病院と避妊薬のイラスト

病院で避妊を行なう場合に処方されるお薬についてご紹介します。また病院でピルなどの避妊薬を処方してもらう場合、保険証が使えず自費負担となるケースが多いので注意しましょう。

避妊薬アンジュと健康保険の適用

アンジュという製品名で流通している錠剤は、いわゆる経口避妊薬、低用量ピルの一種です。アンジュには黄体ホルモンと卵胞ホルモンの作用をする合成物質が配合されていますので、これを計画的に服用するだけで、卵胞の発育や排卵などが抑制されるため、かなりの確率で避妊の効果をもたらすことができます。また、これまでに流通していたような製品よりも、製品中に含まれている卵胞ホルモンの含有量が少なく、吐き気、頭痛、腹痛、嘔吐などといった、避妊用のピルにありがちな副作用についても、できるだけ起きないように配慮されています。
アンジュは処方箋医薬品として、産婦人科などの医師が処方をしなければ、国内では原則として入手することがむずかしいもので、気軽に薬局やドラッグストアで説明もなしに購入できる市販薬とは性質が異なります。しかし、医師の処方が必要であるからといっても、健康保険の適用があるかといえばそうではなく、避妊目的では健康保険の適用がないため、費用の全額が自己負担となってしまっています。これは、健康保険があくまでも病気、ケガの治療、あるいは予防といった必要性があるときに適用されるという原則から、避妊のように生命や健康に直接かかわらないものは対象外になってしまうということなのです。
ただし、アンジュ以外の他の低用量ピルにおいては、たしかに健康保険がまったく適用されない場合もありますが、目的によっては健康保険が適用されることもあります。たとえば、月経前症候群、月経困難症、月経不順といった明確な症状があって、その治療が目的で処方される場合です。こうした場合については、特に健康保険が適用されて、窓口での自己負担がより安くすむようになるのです。